今、Instagramとは何者なのか? 2019年
あなたにとって、Instagram=何ですか?
企業、ブランドにとっては?
今や私たちの生活に当たり前のように溶け込んでいるSNSの一つ、Instagram。日本国内の市場は、他国と比べても急速なスピードで成長し、現在日本の月間UU数は3300万。国内で一日のうちに投稿されるストーリーズは700万投稿にもなるといいます。
2019年10月29日に東京で開催された「Instagram Day TOKYO 2019」での情報とともに、Instagramとは今どんな存在であるのかをまとめてみました。
・毎日、世界で約5億アカウントがストーリーズを利用します
・現在、Instagramは「商品の購入」に注力
ショッピングタグをタップして、そのまま購入へ。
アカウントによってはアプリ上でそのまま決済までできるようになりました。
・AR広告を開発中
たとえば、Instagram上でいいな、と思ったリップ。
どの色が自分に合うか、Instagramの投稿からAR画面にジャンプし、実際にスクリーン上で自分に合わせてみることができます。お店で試しに使用してみたり、試着してみる感覚です。
・ストーリーズで昨年最も使用されたステッカーは・・・質問ステッカー。
多くのユーザーがストーリーズ上でコミュニケーションをとることがわかりますね。
TV vs Instagram では・・・?
若年層のメディア接触時間は、すでにテレビより、モバイルの方が上です。
18歳~29歳の若年層が1ヶ月間でInstagramに接触している総時間は、「1億」時間以上。
朝起きてから寝るまで、満遍なく使用が続きます。
その結果、何らかの投稿を見てすぐに行動を起こした、という日本のユーザーの割合は83%にもなります。
Instagramは、私たちの日常と密接につながっていることがわかりますね。
Instagramとは今、どんな存在?
当初「発見のメディア」と言われてきたInstagramは「検索チャネル」「購入チャネル」としても使われるようになり「ググるからタグるへ」とまで言われるようになりました。
Instagram自身も、自分たちのミッションを次のように言っています。
「大切な人や大好きなことと、あなたを近づける」
これは、Instagramの投稿や広告をつくる際、重要な指針となるのではないでしょうか?
TVと異なり、自分の好きなタイミングで好きなコンテンツを閲覧できるInstagramという場において、一方的な企業からの押し付けのようなメッセージや、変化のないクリエイティブ、言いたいことが最後までわからないコンテンツは、ユーザーにとってかなりノイズとなるように思います。
Instagramの中では、「大好きなもの」だけを見たい・探したいと、ユーザーは無意識のうちに強く思っているからです。
Instagram DAY TOKYO 2019では、インフルエンサーのゆうこすさんもゲストとして登場しました。
ゆうこすさんは、ご自身がSNS上で何かを紹介する際は、「オタク」になるくらいまでその商品について勉強・研究するそうです。そうして、伝えたい相手が「誰」であるのか、できる限り詳しく想像します。
それは「女子高生」といったデモグラ的な想像を超え、「イケイケでかわいくモテてみたいけど、どうしたら良いかわからず教室の隅で静かにしている女の子」という想像です。「大好き」を作り出し、伝えるのには、ストーリーが必要だからです。
最後にもう一度、同じ質問をします。
「あなたにとって、Instagram=何ですか?」
自分が大好きなものをInstagramで見ているときと同じ気持ちで、ブランドアカウントからの投稿や広告を作っていますか?ノイズになってしまっていませんか?
「大切な人や大好きなことと、あなたを近づける」
これは、Instagramでコミュニケーションをとる際、ひとつの重要な指針となります。