国内でのマーケティング時に知っておきたい、ブログプラットフォーム
あなたのブランドのコミュニケーションを日本で行う際、「ブログ」「オウンドメディア」は検討するプランの一つに挙がることが多いでしょう。日本のデジタル広告関連のカンファレンス「ad tech tokyo2021」に参加したマーケティング担当者が、マーケティング施策で最も注力したいのは「オウンドメディア」との2021年の調査結果もあります。
Webサイトの中にメディアのページを持ち運用をしていくケースも多いですが、日本には独自のブログサービスも存在します。あなたのブランドにとって最適な方法はどれか、ぜひチェックしてみてください。
広告枠ナシ、
コンテンツの質が高い「note」
「note」は近年勢いのあるコンテンツプラットフォームです。「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」をミッションに掲げるnote社が運営しており、2014年にサービスがスタートしました。個人・法人、プロ・アマチュア問わず、クリエイターが安心して使える場づくりを目指しています。
✔️ 2020年にMAU* が6300万人を超えました。(参考:日本のInstagram MAUは3300万人)
*MAU:1ヶ月にnoteを訪問したアクティブブラウザ数
✔️ note会員数は2022年4月時点で500万人 (閲覧は会員・非会員問わず可能で、投稿は会員のみが可能です)
✔️ 最も多いユーザー層は、20〜40代ビジネスパーソン
企業が活用する際のポイント
広告欄がない
noteのページには広告表示枠を設けておらず、PV稼ぎを目的としたコンテンツなどは生まれにくい環境です。
炎上などが起きづらい仕組み
感情的なコメントを減らすためのモーダルの導入や人的パトロールなどの仕組みがあります。
ランキング欄がない
ランキングではなく、多様なコンテンツが目につくようなUI・UXです。
法人利用用のProプランがある
法人利用は現在12000件以上に増加中です。Proプランでは、継続しやすい運用体制・戦略のサポートサービスが受けられたり、予約投稿・コメント非表示・オリジナルデザインなどのカスタマイズ機能の利用ができたりします。月額5万円〜でProプランを利用できます。
高品質なコンテンツが多く、ブランドの想いや哲学を文章中心に伝えていきたい企業向きです。そのため、ビジュアルをたくさん使ってコミュニケーションしたいブランドや、ライトなコンテンツをたくさん発信したい企業は不向きなこともあります。
日本の大手飲料メーカーKIRINは、ビールや紅茶など自社プロダクトの開発・製造の裏側を伝える記事や、社員の想いを伝える記事、飲酒文化や飲み物にまつわるエッセイを一般の方から公募する企画など、様々なコンテンツをnoteで発信しています。
ママタレントなど有名人ブログも多い、Ameba ブログ
国内大手広告代理店サイバーエージェントが運営するAmebaブログは2004年のサービススタートです。「アメブロ」の愛称で親しまれています。
✔️ MAUは2021年1月時点で2200万人(参考:日本のInstagram MAUは3300万人)
✔️ 最も多いユーザー層は、30〜50代女性
✔️ 子育て、ファッション、レシピ、美容、家計関連のライフログが中心
企業が活用する際のポイント
主婦層など、30代以上の女性ライフスタイル関連のブランドにおすすめ
個人利用を想定されている無料サービスなので、カスタマイズ性は弱い
大規模な企業ブランドよりも、個を立たせているブランドにおすすめ
Amebaブログはランキングページがありますが、上位は固定で芸能人・有名人のブログが並びます。企業での利用は少ないですが、Amebaに滞在している子育て世代とコミュニケーションをとりたい、社長をタレント的に立たせた発信をしたい、など明確な目的がある場合は活用をおすすめできます。
ファイナンシャル・プランニング法人GAIA代表のAmebaブログ。仕事、私生活、趣味に関するライフログが多く書かれています。トップページには、これまで執筆した書籍やセミナー情報などが掲載されています。
エンジニアブログなどが目立つ、
はてなブログ
はてなブログは2011年のβ版ローンチから始まったサービスです。インターネット・コンテンツ企業の株式会社はてなが運営しています。
✔️ はてな会員数1138万人(2022年7月時点、ブログ以外の関連サービス会員含む)
✔️ 最も多いユーザー層は、30代男性
✔️ エンジニアが26%を占め、ネットに興味のある層が多い
企業が活用する際のポイント
企業向けプランが別途あり、独自ドメインの取得やCSSのカスタマイズが可能
企業のエンジニア発信のコンテンツなどにおすすめ
個人も感覚的につかえる操作性で運用のハードルが低い
趣味、ライフスタイルなどの個人的なブログ記事が目立ちます。また株式会社はてながインターネット黎明期からネットサービスを展開していたことにより、2ちゃんねるユーザーとの親和性が高いなど、インターネットに強い男性が多く利用しています。
不動産情報サービス企業の株式会社LIFULLの社員が、情報共有を目的として運営しているテクニカルブログ。試してみた技術を共有するとともに、エンジニアを中心とした採用活動につなげています。
そのプラットフォーム内でのつながりをつくりたいかがポイント
上記に挙げたブログサービスを利用するかどうかは、そのプラットフォーム内でつながりをつくりたいか?が大きなポイントです。コメントのやりとりやコミュニティへの参加など、一定のコミュニケーション量があってこそ、各プラットフォームの良さを活かしていけます。
自社サイトでメディアページを開設する場合、デザイン、タグ設置などのカスタマイズ性やWebサイト自体の訪問者数増によりスムーズにつなげられることが大きなメリットです。
一方、自由度が高いため検討事項も多く、開始と運用のハードルの高さが課題として挙がることが多いでしょう。
さらに詳しく知りたい方は、ぜひお気軽にご連絡ください。