日本のD2CブランドのLINE広告活用
日本のD2Cブランドマーケティングにとって、「LINE」は大きな存在の一つ。
最近ではDIGIDAY JPの記事で、日本国内のお菓子のサブスクリプションサービス「スナックミー(snaq.me)」がLINE広告でCV数が8.4倍になった成果も報告されています。
では、ブランドはLINEをどのように捉え、活用していくべきなのでしょうか?
日本における、LINEとは?
日本発のコミュニケーションアプリ「LINE」は、2011年にサービスをスタート。日本国内のMAUは8900万人以上で、日本の人口の70%以上をカバー。(参考:Instagramの日本国内MAUは3300万人。)
ユーザー同士であれば、国内・海外・通信キャリアを問わず、無料で音声・ビデオ通話・チャットが楽しめ、WhatsApp、iMessageのようにコミュニケーションツールとして多くのユーザーが使用しています。
広告のフォーマットは、静止画、動画、カルーセルなど。
タイムライン、トーク画面上、ニュース画面などに配信されます。
LINE広告でCV数が8.4倍になった、おやつの定期便「スナックミー」の事例
スナックミーとは
「ワクワクのおやつの定期便 おやつ体験BOX スナックミー(snaq.me)」は日本で2015年に設立されたD2Cブランド。「おやつの時間を価値あるものに。」をコンセプトに、安心して食べられるナチュラルな体にやさしいおやつを、ワクワクと共に消費者に届けています。
「おやつ診断」から、自分の好みにカスタマイズされたおやつBOXが送られてくるサービスで、人口甘味料をつかわない、環境負荷の低い梱包、生産者の応援、など社会への配慮もされています。
スナックミーのLINE広告活用
スナックミーがLINEで活用しているのは、公式アカウント、プロモーションスタンプ、運用型広告。そのうち新規顧客獲得の役割を担っているのが、運用型広告です。
他媒体の運用型広告と比べた際の特徴は以下の2つ。
新規獲得できるユーザーの年齢層が幅広いこと
媒体サイズが大きく、広告在庫が豊富であること
スナックミーはサブスクリプションという特性もあり、マーケティングで重要視していることは「LTVを高めること」。そのために、新規登録数と継続率の二つをKPIとしていますが、LINE広告は幅広い層からCVを獲得することができ、このKPI達成に大きく貢献しているといいます。
これは、弊社で運用しているLINE広告でも同様の傾向が見られています。「InstagramもTwitterもやっていないけど、LINEだけは使っている」というセグメントが存在しており、彼らの特徴は、友人とのコミュニケーションやニュースのチェック、ショッピングのクーポンゲット、などを全てLINE内で完結させていることです。
効果検証でわかったクリエイティブの傾向
コピーでの訴求の方向性について、スナックミーは2軸を比較しました。
①「毎月届く、自分専用おやつの定期便」:機能訴求
②「私がコンビニのおやつを買わなくなった理由」:ベネフィット訴求
結果は、②のベネフィット訴求の方が高く、CVRに2倍の差があったといいます。ベネフィット訴求では、実際にユーザーが感じるメリットとズレが生じないように、ユーザーインタビューなどのリサーチが重要となります。
また、画像の方向性も大きく2軸の方向性がありました。
① プロが撮影したような、画像として美しいビジュアル
② ユーザーが撮影したようなUGC風のビジュアル
こちらの結果は、②のUGC風の方が効果が高い結果となりました。LINE広告の配信面は、コミュニケーションツールとして使用するトーク画面以外にニュースをチェックするLINE NEWS画面、ユーザーの投稿が流れるタイムライン画面等があり、ユーザーの閲覧モチベーションとよりマッチしやすいのが②の方であったことが考えられます
InstagramやTwitterでは、実際にリアルなUGCも多く見られる。
他国ではあまり見られないLINEの活用。日本国内ではスマートフォンユーザーのインフラ的役割であり大きな存在の一つです。その他、日本国内のSNSトレンドについてはこちらからご確認ください。